厚生年金基金制度の段階的廃止案の提示
厚生労働省は、財政難に陥っている厚生年金基金制度を5年以内に集中的に解散させたうえで、10年かけて廃止するという改革案を公表しました。
同改革案では、厚生年金基金から他の企業年金への移行を支援するため、できる限り制度運営コストが低く、企業追加負担が少ない企業年金の選択肢を増やすことや、基金の解散の際に、保有資産を既存の確定給付企業年金に移換し、簡易な手続きで加入することができる仕組みを新たに導入することなどが盛り込まれました。
厚生年金代行部分の資産不足の問題については、現行の特例解散制度(分割納付)に一定の見直しを行うとしていますので、今後の動向に注目していく必要があります。