今年も年末調整の時期が近づいてまいりました。昨年からの変更点をご紹介いたします。
1．基礎控除・給与所得控除の引き上げ
→基礎控除は、これまでの一律４８万円から、合計所得金額に応じて５８万円～９５万円に引き上げられます。合計所得金額２，３５０万円超の方は変更ありません。給与所得控除は、５５万円の最低保障額が６５万円に引き上げられます。
2.特定親族特別控除の創設
→１９歳以上２３歳未満の特定扶養親族の合計所得金額が１２３万円以下であれば、所得金額に応じて控除が受けられます（最大６３万円）。
3.扶養親族等の所得要件の改正
→扶養控除等の対象となる扶養親族や同一生計配偶者等の所得要件が、４８万円から５８万円に引き上げられます。同様に、配偶者特別控除の所得要件も、４８万円超１３３万円以下から、５８万円超１３３万円以下に引き上げられます。
今回の変更により、これまで扶養から外れていた方が扶養親族となったり、新設された特定親族特別控除の適用を受ける可能性があります。改正点を社内周知するなど、早めにご準備されることをお勧めいたします。
なお、本記事は国税庁パンフレットの要約になります。詳細については、顧問の税理士等にご確認ください。
